糖尿病は血糖値が高い状態が長く続く病気で、心臓病や高血圧症、脳卒中など様々な疾病の原因になります。糖尿病は一度発症すると完治することはありませんが、血糖コントロールをきちんと行えば合併症を防ぐことができ、健康な人とほとんど同じ状態に戻すことができます。
糖尿病の治療で大切なのは、糖尿病を進行させないために運動や食事などの生活習慣の見直しを行い、適切な服薬を続けることです。
では、適切な食事とはどのようなものでしょうか。
糖尿病という名前から甘いものを控えることを想像しがちですが、実は甘いものだけでなく食事全体のカロリーを抑えバランスよく食事をとることが必要です。多くの品目を取り入れて、カロリーを減らしても栄養バランスが偏らないようにしましょう。
糖尿病の運動は、やればやるほど良いというものではありません。急激に体に負担のかかる運動は避け、まずはウォーキングなどの軽い運動から始めましょう。「ややきつい」と感じる程度の運動を1日20分~30分、週3日以上行うことが良いとされています。
合併症のある方や血糖値を下げる薬を服用している人は、担当医に相談してから行いましょう。糖尿病の薬には、インスリンの分泌を良くする薬や糖の分解を遅らせる薬など様々な種類があり、それぞれの症状・体質に合った薬を服用する必要があります。医師の指導に従い、正しく服用するようにしましょう。
このように、生活習慣の改善と適切な服薬が、糖尿病の治療にとって大事です。